貨物の輸出
海外に貨物を送るとき
国内から貨物(機器類・試料)を海外に発送する場合は、輸出管理上の懸念がないか部局輸出管理担当者と連携して全件を事前に学内審査システムTExCOを利用して確認しています。
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経済産業省リーフレット「その輸出!!その技術!!ちょっと待った!!」より書き起こし
貨物とは、材料、試料、化学物質、生物及び生物リソース、その他の物質、機器・装置・その他の資機材等です。
(食料品、紙・木製品・事務文書は、輸出管理の対象外。ただし一部の水産物、ワシントン条約対象の貨物は、輸出承認が必要な場合は除く)輸出承認が必要なものについても、輸出管理マネジメント室にご相談ください。
規制の対象となる貨物の輸出
外為法上、規制には、リスト規制とキャッチオール規制があります。規制に該当する場合、貨物を輸出する際に事前に経済産業大臣の許可申請を行っています。
リスト規制とキャッチオール規制について 規制の対象となる貨物 (詳細)
貨物の輸出に関するQA
Q | A |
輸出管理では「貨物の輸出」という表現が使われていますが、「貨物」が何かよく分かりません。 | 外為法では「貨物」と「技術」という用語が使用されます。貨物は、物質でできた形のあるもの(有形体的存在物)です。具体的には、大学の教育、研究で使用される材料、試料、化学物質、生物及び生物リソース、その他の物質、機器・装置・その他の資機材等が「貨物」にあたります。但し、外為法では食品と木材及び木工・紙製品は規制対象から除かれています。 |
海外の共同研究先に書類を送付しますが、これは規制の対象となる「貨物」でしょうか? | 書類が事務的な内容のもの(事務書類)か、技術的な内容のもの(技術文書)かを判断してください。事務書類であれば外為法の輸出管理の対象にはなりません。技術文書であれば、「貨物」としてではなく、その記載内容の技術について外為法の規制に該当するかを判断することが必要ですので、「海外への技術の提供」として輸出管理の手続きをしてください。 |
昨年も同じものを共同研究先に送っています。その時に審査しているので大丈夫ですか。 | リスト規制技術・貨物は、原則として毎年国際輸出管理レジームの合意内容を受けて、関係法令が改正されます。そのため「昨年まで非該当だったのだから、今年も大丈夫だろう」との思い込みで、該非判定を省略してしまうと、法令違反を犯してしまうことにもなりかねません。必ず都度最新の法令を確認してください。 |
該非判定において、「該当」「非該当」「対象外」とありますが、それぞれどういう意味ですか。 | 「該当」はリスト規制の対象品目(貨物であれば輸出貿易管理令別表第1の1~15項、技術であれば外国為替令別表の1~15項に掲載されている品目)であり、かつ貨物等省令の定めるスペックを満たすためリスト規制に「該当」の場合です。 「非該当」はリスト規制の対象品目ですが、貨物等省令の定めるスペックを満たさない場合です。 「対象外」はリスト規制の対象品目でない(貨物であれば輸出貿易管理令別表第1の1~15項、技術であれば外国為替令別表の1~15項に掲載されていない品目)場合です。この場合、貨物であれば輸出貿易管理令別表第1の16項、技術であれば外国為替令別表の16項に属します。対象外であってもキャッチオール規制については確認が必要な場合がありますので注意が必要です。 |